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Siemens EDA Forum - 非同期転送問題を確実かつ迅速に解決するための検証手法

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Siemens EDA Forum - 非同期転送問題を確実かつ迅速に解決するための検証手法

近年、デザインの大規模・高機能化に伴い、内部クロックの高周波化やクロックドメイン数が増大する傾向にあります。そのため、クロックドメイン間の動作依存関係も複雑化しています。クロックドメイン間の非同期転送(Clock Domain Crossing: CDC)に関する問題は今やASIC/FPGAに共通する重大な不具合原因です。CDCの問題は、非同期転送時のセットアップ/ホールド違反によるメタスタビリティに起因しますが、メタスタビリティ状態は実機とシミュレーションでデータの転送サイクルが一致しない場合があり、通常のRTL検証だけで不具合を全て発見することは困難です。また、メタスタビリティの発生は確率的な事象のため、最悪の場合、実機検証をもすり抜けて不具合が市場に流出する恐れがあります。

こういったCDCの問題に対処するには、デザインに存在する同期化回路の構造を解析する手法と正しくデータの転送が行われているかを検証する手法が必要です。直近のプロジェクトでは、非同期転送部分の確認を人手によるレビューだけで凌いだとしても、複雑化が進む次のプロジェクトでも同じ手法が通用するとは限りません。人手によるレビューは、時間に対する費用対効果が低く、十分な確認が困難です。そのため、専用ツールを適切に使用して、検証の効率化・自動化を行うことが不可欠です。

本ウェビナーでは、CDC検証に関する基本的なフローを紹介するとともに、ツールの機能を活用してデザインの構造解析を迅速に行う手法、フォーマルやダイナミック検証によりデザインの品質を確実に向上させる手法をご紹介いたします。

CDC検証の導入をご検討中のお客様は勿論、既にご導入されているお客様にも、お役に立てる内容をお届けいたします。

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<span style="font-size:20px; color:#ec6602;"><strong>プログラム</strong></span>

セッション: 非同期転送問題を確実かつ迅速に解決するための検証手法

  1. 非同期転送問題の現状について
  2. CDC検証の第一歩: 構造解析
  3. 高度なCDC検証: Formal/Dynamic検証手法の活用
  4. CDC検証のその先: Reset Domain Crossing検証

Q&A

<span style="font-size:11px;">※ セッション内容は予告なく変更される場合がございます。あらかじめご了承ください。</span>

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<span style="font-size:20px; color:#ec6602;"><strong>ウェビナーで学べること</strong></span>

  • 非同期転送問題の基礎
  • 検証手法

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<span style="font-size:20px; color:#ec6602;"><strong>対象</strong></span>

  • 検証エンジニア、マネージャー
  • ハードウェア設計エンジニア、マネージャー
  • 設計検証環境支援エンジニア、マネージャー

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講演者の紹介

シーメンスEDA

西沢 研人

フィールド・アプリケーション・エンジニア

西沢 研人は、国内半導体メーカーを経て、2022年にシーメンスEDAジャパン株式会社に入社しました。Questa(Sim, Formal)を中心としたEDAのフロントエンド・ソリューションを応用し、お客様の設計・検証品質向上のご提案と支援を担当しています。

シーメンスEDAジャパン入社以前からデジタル設計・検証者として15年以上、仕様策定、RTL設計、機能検証から論理合成まで幅広い経験を有します。特に機能検証分野では、検証メソドロジを活用した効率的な検証環境の構築や、検証マネジメントに関わる課題の解決に取り組んでまいりました。

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