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車両のロードノイズを予測する

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Hyundai Motor Group社のエンジニアが、ロードノイズ予測のために車輪レベルの不変荷重を測定します。

ロードノイズは、電気自動車のほぼすべての走行状況において一番影響の大きい騒音源です。仮想的に組み立てられた自動車のNVH (ノイズ、振動、ハーシュネス) 性能を開発のあらゆる段階で予測することで、自動車の快適性を向上させることができるとしたらどうでしょう。

このウェビナーでは、Siemens SimcenterのKatleen MichielsとHyundai Motor Group (HMG) のSangyoung Park氏が、テストデータ駆動型のMBSEアプローチを使って、車両ボディ、サスペンション、タイヤに着目したロードノイズを正確に予測する方法について説明します。今すぐ登録してご覧ください。

開発のあらゆる段階で仮想的に組み立てられた車両のNVH性能を予測

内燃機関のマスキングがない電気自動車 (EV) では、路面からの音が目立ち、運転手や同乗者にとって主要な騒音源となっています。しかし、ロードノイズの予測は非常に難しく、EVの開発に携わるエンジニアにとって重要な課題の1つとなっています。このウェビナーでは、開発初期の課題に対処するための次の方法を学びます。

  • 高度なロードノイズ予測技術を駆使して、タイヤ、サスペンション、ボディを表現
  • モデルベースのサブ・ストラクチャリング・アプローチによるNVH性能の仮想的な予測
  • HMGにおけるロードノイズ低減のためのデジタルツイン構築ロードマップを開発

テストデータ主導のMBSEアプローチでロードノイズを正確に予測

ロードノイズを予測するためには、シミュレーション、テスト、エンジニアリングの専門知識を組み合わせることが不可欠です。そのため、実績のあるNVH技術を導入します。

  • コンポーネント・ベースの伝達経路解析 (TPA) 技術によって、車輪レベルで解析を行い、車輪の中心荷重を一定にします。これらの不変荷重はブロック・フォースと呼ばれることもあり、受ける側の構造に対して不変な、車輪のみに依存する荷重です。
  • 周波数ベースの下部構造サブストラクチャリング (FBS) デカップリングにより、サブシステムを現実的な動作境界条件と予荷重で正確に表現します。この手法を用いると、完全アセンブリから支持構造を差し引くことで、不明なコンポーネントの振動挙動を特徴付けることができます。
  • VPA (仮想プロトタイプ・アセンブリ) によって、車両プロトタイプを仮想的に組み立てることで、対象箇所のNVHレベルを評価し、開発中のどの段階でも車両のNVH予測を可能にします。
  • 車両サウンド・シミュレーターによって、開発中の車両の完全なデジタルツインを作成し、物理的なプロトタイプよりもはるかに早い段階で、その挙動を確認したり体感したりすることができます。

ロードノイズ低減のためのデジタルツイン構築ロードマップを開発

HMGのNVH車両モデルプロジェクトの手法、結果、成果、シーメンスとの協力関係、EVロードノイズ改良のロードマップについて、ウェビナーでご紹介します。優れた車両モデルを構築するための課題を説明し、CAEとテストベースのコンポーネント表現について説明し、不変荷重を定義する方法を実演します。車両内の緊密に結合された騒音源をどのように扱い、モデル化するか、また、どのツールを使えば、コンポーネントやサブシステムをを簡単に別のバージョンに置き換えることができるかを学びます。

ケーススタディを読む

講演者の紹介

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア

Katleen Michiels

Simcenter Engineering担当チームマネージャー

25年以上のNVHエンジニアリングの経験を持つKatleen Michielsは、サポート、プロジェクト・エンジニアリング、プログラム管理の分野でさまざまな役割を担ってきました。現在は、Simcenter エンジニアリング・サービスのテストチーム・マネージャーとして、顧客のプロジェクトを監督し、NVH試験とシミュレーション・ソリューションのアドバイザー的役割を担っています。Katleen Michielsは、トラブルシューティングやターゲット設定、多属性最適化、性能予測のための車両モデリング、ロードマップ開発、初期段階の予測、ハイブリッド車や電気自動車の開発におけるロードノイズの改良などのNVHプロジェクトにおいて、OEMやサプライヤーをサポートしています。

Hyundai Motor Group社

Sangyoung Park氏

上級研究員

Sangyoung Park氏は、HMGで25年近くNVH試験エンジニアとして、サンタフェ、ソナタ、アバンテ、次世代プラットフォームなどの乗用車の開発に携わってきました。HMGの車両にANCやASD技術を適用し、車両開発時の音質性能評価で重要な役割を担いました。Sangyoung氏は過去4年間、デジタル・エンジニアリング・センターのモデルベース仮想開発を実現するための高度なテスト技術を開発・適用してきました。データ、プロセス、バーチャルの3つの柱でデジタル・トランスフォーメーションを推進することをミッションとしています。

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