熱応力が故障を招かず、絞り制御の性能による影響を受けない高信頼性の電子機器の開発には、設計段階から慎重な熱管理が求められます。通常は、熱伝達と流体をモデリングする機能を持つCFDツールを使用して、電子機器のコンポーネントのジャンクション温度、温度勾配、動作時の温度サイクルを予測します。熱-機械の応力評価には、熱負荷に対する高精度の3D温度データを使用した強力なFEA熱-機械解析手法が必要です。
このウェビナーでは、CFDツールとFEA解析ツールを使用して、熱応力と熱-機械応力を解析する方法を学びます。特に、過渡温度場の高精度な3DデータをCFDソフトウェアで生成し、それをシームレスにFEAメッシュにマッピングし、熱-機械の応力シミュレーションを実行する方法を詳しく説明します。
電子機器の熱-機械解析ワークフローを効率化するにはどうすれば良いのでしょうか。異なるスキルを持つエンジニアリングチームが複数の拠点で異なるCAEツールを使っているという現状を考慮に入れなければなりません。
今回は特に2つのワークフローを例に取り上げます。1つはSiemens NXのような完全CAD組み込みのCFDツールとFEA解析ツールを用いたワークフローであり、もう1つは、電子機器の冷却に特化したCFDツールの熱解析機能を使用して、3Dの過渡温度データをFEA解析ツールからマルチフィジックスのモデリングツールにエクスポートするワークフローです。CAEツールのユーザーは主に次の3つに分類できます。
その他のトピックス: 動的振動モデルの作成、電子機器の組み立てと実装、フォンミーゼス応力評価、設計上の弱点の特定