オンデマンド・ウェビナー

CFDによる屋内環境モデリングで医薬品成分の有効期間を延長

おおよその視聴時間41 分

医薬品の保存状態が適切であるかどうかは、医薬品メーカーから小売業者に供給される医薬品のサプライチェーンにとって非常に重要です。数値流体力学 (CFD) を使用することで、医薬品倉庫の内部温度分布が当局の規定を満たしているかを評価できます。現地でこれを測定しようとすると時間もコストもかかります。

このウェビナーは、医薬品保管のためのCFD環境モデリングを詳しく紹介します。

医薬品倉庫の要件

Aerotakがデンマークに医薬品専用倉庫を建設するにあたり、Simcenter CFDソリューションを使用して倉庫内の温度マッピングを調べました。

Simcenter STAR-CCM+でCFDモデルを定義し、空庫状態で測定した温度と比較し、検証しました。CFDモデルと実測値を比べたところ、成層化した屋内環境の気流と温度分布の誤差は8% 以内でした。検証済みのモデルを使用して満庫時の温度をマッピングし、局所的に温度が低い・高いエリアが医薬品の保存期限に影響しないかを調べます。

CFDによる屋内環境モデリングの価値

空庫と満庫の条件を予測、比較したところ、満庫時は気流が少なくなり、床面付近の温度が下がったことが明らかになりました。満庫時の数値データとレポート内容に基づいて、法令要件を満たすための換気システムが提案され、それが当局によって承認されました。従来の実験的な方法と比べて、時間とコストを大幅に削減できました。