持続可能性の意識の高まり、現状を覆すような革新的な技術、サプライチェーンの不確実性を背景に、自動車OEMやティア・サプライヤーは、自社の製品やプロセスをより頻繁に変更すること、しかも効果的な変更を加えることを求められています。その結果、サプライチェーン全体で効果的にコラボレーションし、可視化することがますます重要になっていますが、実現するのは容易ではありません。包括的なスマート・マニュファクチャリング・アプローチとクローズドループ・アプローチを組み合わせて、製品設計、製造設計、品質管理、サプライチェーンの各領域をつなぎ、コンプライアンスや製品の完全性を確保することで、リスクを軽減することができます。このウェビナーでは、スマート・マニュファクチャリング・エコシステムにおけるクローズドループ品質 (CLQ) 管理アプローチで、自動車OEMとサプライヤーが必要とするエンドツーエンドの可視性をいかに実現するかを探ります。
自動車顧客の獲得競争が激化するなか、自動車メーカーは車両価格の引き下げをますます求められています。そのため、開発サイクルの短縮、トレーサビリティの向上、コストの削減につながる方法を模索し続けています。サプライチェーンのどこかで品質問題が発生すれば、車両モデルの成否を左右するだけでなく、OEMの評判とビジネスを危険にさらす可能性さえあることを、自動車メーカーは理解しています。サプライヤーから部品の供給を受けるすべての自動車メーカーは、そのサプライヤーがTier1であるかTier2以下であるかに関係なく、供給される製品の品質が100%信頼できるものであることを望んでいます。
製品やプロセスの変更が増えるなか、自動車メーカーは、サプライヤーのパフォーマンスや品質指標、プロジェクトのマイルストーンを綿密に監視することで、問題を早くから特定し、タイミングよく意思決定を下せるようにする必要があります。OEMとティア・サプライヤーは、膨大な量のサプライヤー・データ、ドキュメント、品質記録を可視化し、管理することに苦心しています。部品承認プロセスでコラボレーションするために、どの程度のアクセスレベルと権限をサプライヤーに付与すればよいか、難しいバランスが求められます。そのため、堅牢なオンボーディング・システムと管理システムが必要になります。
情報管理、アクセス制御、作業の監視といった課題に対処するために、自動車メーカーは包括的なクローズドループのサプライヤー品質管理アプローチを取り入れるべきです。このアプローチは、コラボレーションを強化し、品質を保証し、変動の激しい自動車業界を生き抜くのに役立ちます。
包括的なスマート・マニュファクチャリング・アプローチとクローズドループ・アプローチを組み合わせて、製品設計、製造設計、品質管理、サプライチェーンの各領域をつなぎ、コンプライアンスや製品の完全性を確保することで、リスクを軽減することができます。シーメンスのスマート・マニュファクチャリング・ポートフォリオが提供する品質管理ソリューションにより、OEMやサプライヤーは、さまざまな障壁を取り払い、これまで得た知識や経験に基づいてプロセスを調整することができます。
設計チーム、製造チーム、品質管理チームは、情報や認識を共有し、製品とプロセスの品質を継続的に改善することができます。継続的な改善とシームレスな変更管理が可能になれば、問題のより迅速な解決とコストの削減につながります。
OEMとサプライヤーの両方で包括的なデジタル品質管理ソリューションを導入すれば、生産全体を通じて目標を超える品質を達成し、信頼できる高品質の製品で顧客を満足させることができます。
このウェビナーでは、スマート・マニュファクチャリング・エコシステムにおけるクローズドループ品質 (CLQ) 管理アプローチで、自動車OEMとサプライヤーが必要とするエンドツーエンドの可視性をいかに実現するかを探ります。CLQ管理システムは、素早く効率的かつ包括的な生産部品承認プロセス (PPAP/PPA) を後押しし、サプライヤーの品質管理を成功させます。
ウェビナーの内容は次のとおりです。

品質管理担当ソリューション・ドメイン・エキスパート
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアで品質管理のソリューション・ドメイン・エキスパートを務めています。シーメンスには6年間在籍しており、最初にディスクリート製造のインダストリー・マネージャーとして製造オペレーション管理 (MOM) に携わった後、現在は品質管理ポートフォリオ・ソリューションのビジネス・イネーブルメントと認知度向上に注力しています。シーメンスの前は、イタリアとポーランドの家電メーカーで品質管理や研究開発に携わったほか、自動車部品サプライヤーでプロジェクト・マネージャーを務めました。バーリ工科大学で機械工学の修士号を取得しています。

品質担当ソリューション・ドメイン・マネージャー
機械工学の理学修士号を持つKatrin Leyhは、卒業後、1991年にドイツのIBSでキャリアをスタートさせました。IBSは、生産、品質、トレーサビリティ管理ソリューションの導入のリーディング・ブランドとして、30年以上にわたり、ドイツ語圏市場をけん引してきた企業です。Katrinは、IBSで営業、顧客対応、製品管理など、さまざまな役割に従事しました。2016年にIBSがシーメンスに完全統合されたのを機にシーメンスへ移籍し、セールス・サービス部門で品質管理ソフトウェアのグローバル事業開発を担当しています。現在はシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのデジタル製造品質のソリューション・ドメイン・マネージャーです。

Teamcenter Quality 製品マネージャー
自動車業界で品質管理システム (QMS) のユーザーとして15年以上の経験を持ち、品質評価とコンプライアンスの取り組みにおける「デジタル・ギャップ」がもたらす課題を身をもって理解しています。さまざまな工場や拠点でのQMS導入に携わるなかで、監査やサプライヤー管理を目的とした各品質管理ツールがそれぞれ単独のソフトウェア・コンポーネントとして使用されることが多く、各品質プロセス間に分断が生じ、習得した知識が効果的に活かされていないことを目の当たりにしてきました。
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアに入社し、こうしたデジタル・ギャップを埋めるテクノロジー・ソリューションの探求を使命と感じています。