船舶業界で開始したCIIの初年度をふり返り、デジタル・トランスフォーメーションが船舶のエネルギー効率化の鍵となる理由について探ります。
環境保護への取り組みが急務となるなか、国際海事機関 (IMO: International Maritime Organization) は重要な目標を定めた厳格な方策を制定しました。この方策は、2030年までに船舶のCO2排出量を2008年時点と比べて40%削減することを目標として定めています。その結果、各就航船は、エネルギー効率を測定した指数であるEnergy Efficiency Existing Ship Index (EEXI) と、年間の燃費実績を計算して格付けで示したCarbon Intensity Indicator (CII) の2つの重要な評価を計算することを義務付けられました。初年度である2023年のデータをまとめた初回レポートは、2024年に発表される予定です。
規制に迅速に準拠するためには、最先端技術を活用したデジタル・トランスフォーメーションに取り組む以外に、船舶業界が取れる対応策はありません。
2024年1月にIMOで開催されたRoyal Institution of Naval Architects (RINA) 主催のTechnical Conference 2024「Managing CII and Associated Challenges (CIIに関連するさまざまな課題への取り組み)」で示された重要な知見を、船主、船級協会、運航会社、サービス・プロバイダーなど、さまざまな視点で議論したウェビナーをご覧ください。CIIの実際的な意味合いや、デジタライゼーションおよびデジタルツイン・アプローチが将来への備えにどのように役立つかを包括的な視点で理解することができます。
このウェビナーでは次の内容を学べます。
Arcsilea Ltd創設者兼RINA IMO委員会委員長
Simcenter海洋産業ソリューション担当ディレクター