ハイパワーSi/SiC MOSFETとSi IGBTは、過去10年間に電力変換システムの重要な構成要素となりました。これにより複数の業界で電動化が進み、さらなるハイパワー・オペレーション、効率化、予測可能かつ高い信頼性へのニーズが高まっています。信頼性の高いオペレーションを実現するには、温度が重要な要素となるため、新しい材料や改良されたパッケージ設計が開発されています。両面冷却パワー・モジュールもその1つです。
このウェビナーでは、3つのT (Thermal Transient Testing: 熱過渡試験) と、パワー・モジュールのジャンクション温度および熱伝導経路の特性評価が不可欠である理由について説明しています。また、複雑なパワー半導体のパッケージ・タイプの熱性能を正しく テスト、シミュレーションする方法も紹介しています。熱シミュレーション・モデルのキャリブレーション方法を知っていれば、テストベースのデータの使用をより深く理解できます。
このプレゼンテーションでは、パワー半導体の設計、パッケージング、信頼性、品質に携わる方や、自動車、航空宇宙、重機の電動化などのアプリケーション分野でこれらのデバイスを使用している方に、両面冷却パワー・モジュールの特性評価の課題に対応するための貴重な知見を提供しています。
概要
アプリケーション・エンジニア
Joe Proulxは、2005年からシーメンス、メンター・グラフィックス、Flomericsに勤務してきました。熱および流体解析を専門としており、業界で熱エンジニアとして25年以上の経験があります。電子機器の冷却解析で広範な数値流体力学 (CFD) の経験を持ち、半導体の熱特性評価と信頼性評価のための熱過渡試験測定を専門とし10年以上の経験を積んできました。Proulxは、パッケージの熱モデリングと検証の分野でいくつかの特許を申請中であり、パワーエレクトロニクスの信頼性と熱シミュレーションのテーマに関するIEEEおよびSAEの会議論文に貢献しています。