データセンターのエネルギー効率と持続可能性を向上

クラウド・サービス、エッジ・コンピューティング、モノのインターネット、その他のデジタル・トランスフォーメーションが進むなか、大手企業はオペレーションの効率、生産性、セキュリティ、費用対効果を高めるために、ビッグデータとデータ解析を活用しています。データセンターは、このデータを保存、処理するためのサーバーやその他の機器を収容する物理インフラストラクチャです。

ここ数年、デジタル・サービスへの需要が高まり、膨大な量のデータを保存、処理する必要性が生じているため、データセンターの数は毎年10〜30%増加しています。この指数関数的な成長は今後も続くと予想されます。

現在、データセンターは世界の電力消費量の2〜3%を占めています。最大規模のデータセンターは数千台のサーバーをホストし、年間20〜50MWの電力を消費していますが、これは37,000世帯に供給するのに十分な電力量です。エネルギー消費量の増加に直面し、データセンターの関係者は、「2030年までにCO2排出量を50%削減する」という目標を掲げており、CO2排出量を削減する最新のデジタル・テクノロジーを採用する必要に迫られています。

データセンターではエネルギー効率の重要性が高まっている

データセンターは、こうした強気の測定可能な目標をどうすれば達成できるでしょうか。最新のエネルギー効率化テクノロジーを適用すれば、カーボンニュートラルへのプロセスに沿ってオペレーション・コストとエコロジカル・フットプリントを大幅に削減できます。

システム・シミュレーションは、貴重な知見を提供するテクノロジーの1つです。ハードウェアの物理試運転を行う遥か以前に、要件を満たす最適な構成を特定してサブシステムの相互作用を定義するとともに、動的シナリオでエネルギー解析を実行して、リスクのない仮想試運転を行います。

世界の電力消費量に占めるデータセンターの割合

データセンターにおける2大エネルギー消費源 (電力) は、情報技術 (IT) 機器と冷却システムです。液冷、熱回収システム、電力供給の一部としての再生可能エネルギー、直流 (DC) 配電などの高度なテクノロジーで、エネルギー消費量を削減できる可能性があります。

システム・シミュレーションを活用してエネルギー効率を向上

ウェビナーに参加し、システム・シミュレーションやその他のエネルギー効率化テクノロジーを使用して、より効率的で持続可能なデータセンターを設計するメリットをご確認ください。ウェビナーでは、以下の事例を採り上げています。

• 最適な液冷レイアウトを定義して、データセンターのキャビネット・ラック内のコールド・プレートの温度を最低限に抑えます。
• 従来の空冷データセンターの電力消費量を解析します。
• PLCコントローラーの検証・妥当性確認を早期に行うことで、冷却電力の可用性を、さまざまな雰囲気条件やIT負荷に適応させます。
• グリーン・エネルギーの可用性と適切な電源構成の検証を実行して、カーボンニュートラルへのロードマップの目標範囲を達成します。