数値流体力学 (CFD) ソリューションの投資は長らく難しいものとされ、ワークフロー、ライセンス構造、価格、スキルセットなど、いくつものハードルがありました。クラウド型HPC (ハイパフォーマンス・コンピューティング)、画像処理ユニット、解析技術、ビジネスモデルの進化を受けて、CFDソリューションは今や、中小企業の手の届くものになりつつあります。CFD分野における技術の進化や最新動向をテーマにしたウェビナーを開催しています。
クラウドHPCであれば、デスクトップから直接、シミュレーションを実行できます。Simcenter Cloud HPCは、堅牢性と安全性を備えたアマゾン・ウェブ・サービス (AWS) 基盤に支えられており、シーメンスが最適に管理、構成しているため、安心してご利用いただけます。
基盤となるAWSは実質無限のキャパシティを誇り、高度に複雑化したシミュレーションであっても高速に実行できます。複数の設計案を同時に探索するといった拡張性も提供します。シーメンスが事前設定および管理する最適化されたハードウェア上で確実にシミュレーションを実行します。
今日、あらゆる規模の企業がグローバルな舞台で競争しており、競争に勝ち抜くためにますます複雑な製品を開発しています。競争力のある製品を開発するには、最先端の製品開発ツールが必要です。
例えば、高出力のポンプ、摩擦損失の少ないバルブ、最適速度で動作するタービンなどを手掛ける装置メーカーはその用途に適したツールを求めています。一方、自動車、医療機器、家電などのメーカーにとっては温度/圧力分布の最適化が最重要項目であり、他方、航空宇宙、航空、海洋システムの企業であれば空気力学、流体力学、推進システムの最適化が優先でしょう。
華やかな最新イノベーションを陰で支える新機能や高い性能はCFDソリューションによって実現されているのです。
CFD グローバル・ポートフォリオ開発
英国ロンドンを拠点とするヴィナン・ミストリーは現在、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのグローバル・セールス&カスタマー・サポート部門においてSimcenterのCFDソリューションおよびSMB向けSimcenterのグローバル・ポートフォリオ開発マネージャーを務めています。その役割は、ポートフォリオ事業計画を策定し、世界各地の営業部門ならびに業界担当部門と調整し、各国に効果的なプログラムを展開することで、CFDのビジネスを成功に導くことです。2013年にCD-adapcoに入社以前はエアバスで研究エンジニアとして働いていました。アプリケーション・エンジニアとしてキャリアをスタートさせた後、米国に移り、セールス・アカウント・マネージャーを務めました。2021年に英国に戻って以来、現在までグローバル・ポートフォリオ開発を担当しています。航空工学の修士号と修士号を修め、民間旅客機の抗力低減技術のための新しいシミュレーション方法を研究しています。
流体および熱解析 事業開発担当ディレクター
ウォーレン・シーリーは現在、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアにてシミュレーションおよびテスト・ソリューション・チームの事業開発担当ディレクターを務めています。デトロイトに拠点を置き、エンジン開発およびシミュレーション業界で25年超の経験があります。
英国のコベントリー大学で機械工学の学士号 (優等学位) を取得した後、ジャガーランドローバーがスポンサーとなってSTAR-CDを使用した筒内CFDシミュレーションの研究を進め、博士号を取得しました。
1995年に英国のフォードモーターカンパニーに入社し、キャリアのスタートはエンジン開発組織のCFDアナリストでした。その後18年間、CAE技術スペシャリストをはじめ、エンジンチームで役職を歴任後、テストとシミュレーションの両方を担当するエンジン性能開発マネージャーに就任しました。さらにはシックスシグマのブラックベルト資格も保有しています。
2014年、米国のRicardo Softwareに入社し、自動車業界向けソフトウェア・ポートフォリオの営業マネージャーに任命されました。
2017年7月にシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアに入社して以降、主にSTAR-CCM+を担当し、Simcenterを使用した内燃機関およびeパワートレインのシミュレーション・ソリューションを牽引しています。2021年10月より事業開発担当ディレクターに就任。