処理用パイプの振動問題のなかでも、高速の混相流で励起される振動は大きな割合を占めており、疲労故障や炭化水素漏れの原因ともなります。混相流の場合、FIスクリーニング手法の結果が控えめに出やすいため、通常は低圧力の単純な単一曲がりの検証にのみ使用されます。このウェビナーでは、複数の曲がりとT字管が複雑に組み合わさった典型的な処理用パイプを例にとり、システム応答を予測する有限要素解析 (FEA) と現実的な強制関数を予測する数値流体力学 (CFD) 解析をSimcenterで実行する方法をXodusがデモを交えて紹介します。
Xodusがいくつかの事例を取り上げながら、CFD解析によって混相流がパイプ曲がりに与える影響を予測する方法を実験データとの比較を交えて説明します。さらに、流体-構造の相互作用 (FSI) の例を紹介するとともに、CFDソルバーと有限要素解析 (FEA) をどう組み合わせるかについても触れます。CFDソルバーと有限要素解析 (FEA) の組み合わせは、炭化水素製造装置向けパイプで発生する混相流体励起振動の問題を評価、診断するための強力なツールとなり得ます。