宇宙船のE/E開発を変革し、速やかな初飛行
このウェビナーでは、宇宙スタートアップにとって重要なマイルストーンである初飛行にどうやって到達するかを紹介します。ファイアフライ・エアロスペースは当初、ロケットのハーネスシステムをほぼすべて手作業で設計していましたが、最新のツールを導入したことで成功を収めることができました。
ファイアフライ・エアロスペースは、エンドツーエンドの宇宙輸送を多角的に手掛ける企業として、複数の製品ラインを展開しています。Firefly Alphaは軌道打ち上げロケットです。宇宙船Space Utility Vehicleも開発しており、そのほか2024年に打ち上げ予定の月面着陸船Blue Ghostの設計、構築も進めています。
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宇宙船にとってハーネスとロケットは、人間でいうところの神経系のようなものです。このウェビナーでは、ファイアフライ・エアロスペースが宇宙船ハーネスの構造を例を交えながら説明します。これには、軌道打ち上げロケットAlphaに使用する600超のハーネス、航空部品、バルブ、センサー、打ち上げプロファイルを含みます。
「宇宙船ハーネスの開発スケジュールは常にプロジェクトのクリティカルパス上にあります。というのも、ハーネスは最後に設計され (すべての電気的インターフェースと機体の設計が確定した後で)、最初に取り付けられるものだからです (ハーネスなしの宇宙船で電気的テストは不可能です)。– Marc Malagoli氏 (Astrium Satellite)
ファイアフライ・エアロスペースが非効率的な従来のE/Eシステム開発手法からどのように脱却したかを紹介します。以前のハーネス・エンジニアリングは、Excel (スプレッドシート)、Visio (図面)、Inventor (スプライン長の定義)、AutoCAD (製図)、PowerPoint (取り付け図)、Vault PDM、ネットワークフォルダを使用していました。現在ではシーメンスのXceleratorポートフォリオを利用して、シームレスな設計ライフサイクルを構築しています。
「最初のエンジンルームのハーネスを手にしてから、すべてのハーネスを統合し、S1エンジンルームをチェックアウトするまで3週間もかかりませんでした。ちなみに初回飛行時には10週間近くを要していました。約3分の1の時間で、はるかに高い品質を達成できたのです。その秘密はNXのハーネスCAD機能を使ったことです。これは疑いようがありません。」– Warren Terry氏 (ファイアフライ・エアロスペース統合エンジニア)
ウェビナーを視聴して、ファイアフライ・エアロスペースがツールを切り替えた理由とその結果のデジタル・トランスフォーメーションがどのようなものだったかをご覧ください。
ハーネス設計リードエンジニア
Norman Rivera氏は、テキサス州オースティンに拠点を置き、ロケットと宇宙船を開発するアメリカの民間航空宇宙会社であるファイアフライエアロスペースのハーネス設計リードエンジニアです。インターコネクト回路、3D電気配線、ハーネス製造図面を担当する熱意あるチームを率いています。航空宇宙業界における14年間のキャリアのスタートはジェットエンジンから始まり、その後、大型プライベートジェットの開発を手がけました。現在はロケットと月面着陸船に取り組んでいます。2019年にファイアフライに入社して以来、ロケットAlpha、ヴァンデンバーグ宇宙軍基地の発射台、ブルーゴースト月面着陸船の流体システム、二次構造、ワイヤーハーネスの設計と開発を担当してきました。