オンデマンド・ウェビナー

航空業界の持続可能性

持続可能な航空業界を実現するシステム・オブ・システムズのアプローチ

おおよその視聴時間61 分

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持続可能な航空業界の未来を推進する、新しい機会とイノベーションを表現した芝生の上のグライダー

このウェビナーは、持続可能な航空業界を実現するシステム・オブ・システムズのアプローチについて考察するものであり、シーメンスがスポンサーを務めるAviation Week Networkがお届けします。『持続可能な航空業界への諸要件のバランスをとる』では、弊社の航空宇宙/防衛戦略担当バイス・プレジデントであるTodd Tuthillが持続可能性とその取り組み、持続可能なイノベーションの必要性について語ります。航空業界の複雑な製品開発と、設計からサービスに至るまでの持続可能なソリューションのための態勢づくりに、デジタルツインがどう役立つかをご覧ください。

ビデオ画面右下のccボタンをクリックすると日本語字幕が表示されます

航空業界における持続可能性の重要性

持続可能性を模索している航空業界に影響を与えている最近の動向としては、持続可能なエネルギーの推進、リソース不足、循環型経済、より持続可能な製品への消費者需要などが挙げられます。なかでも、気候変動への関心は重要な要因です。商用航空機は、世界の温室効果ガス排出量の2.5%を占めています。本格的な対策を講じなければ、2050年には20%に上る可能性もあります。

業界ではカーボン・ニュートラルまたは気候中立を目指し、2050年までに温室効果ガス排出をゼロにする取り組みが数多く発表されました。それを達成するには多くの課題があるため、商用・軍用航空機部門や宇宙業界は、イノベーションを後押しする多くの取り組みを進めています。

持続可能な航空業界を支える技術

持続可能な航空燃料 (SAF) などの持続可能性技術について、Todd Tuthillが語ります。化石燃料を植物由来燃料のSAFに置き換えても、飛行中に燃やされることに変わりなく、炭素の発生はゼロになりません。しかし、SAFの利点はエンジンから発生する炭素を植物が吸収する炭素で相殺できる点です。SAFは化石燃料使用時と比較して炭素の発生を80%削減できますが、コストや生産上の課題が足かせとなっています。

このウェビナーで取り上げる持続可能性技術の将来性や課題は、以下に関するものです。

  • 100%電動の航空機
  • ハイブリッド地域間航空機
  • 超高効率航空機
  • 水素航空機

航空宇宙業界におけるデジタルツインの持続可能性

持続可能性への移行に際し、これらの革新的技術は非常に有望ですが、まだ実用化されてはいません。では、何ができるでしょうか。

その決め手になるのが、イノベーションです。私たちは開発プロセスに対する考え方を変える必要があります。デジタルツインとデジタル・スレッドによって、航空宇宙業界を持続可能な業界へと転換させることができます。これまで数十年間にわたって航空機業界の主流であった従来の航空機開発のやり方は、現在の成果をもたらしましたが、非常に重大な技術課題に直面している私たちを未来に導いてくれるものではありません。

デジタルツインとは、現実世界で作成する製品またはプロセスを表現したデジタル・モデルです。デジタルツインの利点は、製作にサプライチェーンが不要なことです。デジタルツインを使用して、モデルを作成したり、試験したり、目標を達成するために設計をどう改善すべきかを素早く知ることができます。

統合型製造など、領域をまたがる製品と、ソリューション、プロセスの組み合わせたものがデジタル・スレッドです。詳しくはこのウェビナーをご覧ください。

持続可能な航空業界の未来とは

持続可能な航空業界の未来は、話題のテーマというだけではなく、深刻な問題でもあります。参加者は「持続可能性に関する自社の状況」を問うアンケートに回答しました。その結果は航空宇宙/防衛業界全体が、この取り組みを推進するために革新的な手法に移行していることを示すものでした。

  • 51%が持続可能性戦略を改良中
  • 33%が持続可能性戦略の内容を検討中
  • 16%が持続可能性への変革の途上

このウェビナーが最も意味を持つのは、持続可能性戦略を改良中または、その内容を検討中の皆様です。

講演者の紹介

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア

Todd Tuthill

航空宇宙/防衛戦略およびマーケティング担当バイス・プレジデント

Toddは航空宇宙/防衛業界で30年以上もの経験を持ち、2022年6月にシーメンスに入社しました。エンジニアリングの領域では、システム設計において機能エンジニアリングおよびプログラムのリーダーを務め、デジタル・トランスフォーメーションの確固としたビジョンを持っています。Toddはマクドネル・ダグラス/ボーイング、Moog、Raytheon、シーメンスなど幅広い宇宙航空企業で、リーダーシップを発揮してきました。彼は航空宇宙/防衛開発プログラムの設計、モデルベース・システムズ・エンジニアリング、ソフトウェア・エンジニアリング、リーン製品開発、サプライヤー/パートナー管理、プログラム管理など、あらゆる面で経験を積んできました。シーメンスでは、航空宇宙/防衛業界全体のデジタル・トランスフォーメーションを積極的に推進しています。


司会

Ed Hazelwood
Aviation Week執筆者

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