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航空宇宙・自動車の電動化

モデルベースの電気・電子(E/E)システム開発

おおよその視聴時間56 分

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都市のスカイラインを背景に、住宅街の並木道の間にある高速道路の車線の上空を航空機が飛行しています。

このウェビナーでは、業界の専門家が、航空宇宙・自動車産業における電動化の共通点と相違点について議論しています。デジタル化の影響が電気分野ほど明白なエンジニアリング分野はありません。最新の航空宇宙・自動車システムやプラットフォームは、プログラムの成功に必要な機能を電気システムで実装することが増えています。ウェビナーではこの傾向を深堀するとともに、モデルベースの電気/電子(E/E)システム開発を可能にして地上/空中プログラムの有効性を実現するシーメンスの取り組みを紹介します。

ビデオ画面右下のccボタンをクリックすると日本語字幕が表示されます。

航空宇宙/防衛産業における電動化のトレンド

ミッションの要件を満たすために必要な機能は、電気システムが提供するようになっています。大規模な電動化を促進する要因は多数ありますが、電動化を阻む要素も一部あります。電動化は新しいテクノロジーではありません。電動化の傾向は、一部のニーズやミッションの開発段階で発生してきました。環境やインフラストラクチャが進化するにつれて、公的な要件を満たす機会だけでなく、新たな好機が生まれています。

過去には考えられなかった収益性を可能にする新しいビジネスモデルも登場しています。問題は、「なぜこの傾向が発生しているのか」ではなく、「どれくらいの速さで発生しているのか」、「どれくらいの速さで発生すべきなのか」です。従来モデルをサポートしながら未来の新車両の収益性に投資することは、両方の業界にとってエキサイティングな課題です。

航空宇宙・自動車の電動化の利点

航空宇宙・自動車のプラットフォーム開発者は、あらゆる繰り返し作業で電動化のメリットを活かしたいと考えています。機能を電気的に実装すると、次のような利点があります。

  • 信頼性の向上
  • 軽量化
  • プラットフォーム全体のコスト低減

航空宇宙・自動車の電動化を成功させる鍵

全体としてみると、航空宇宙・自動車の電動化を成功させる鍵となるのは、技術の進歩、バッテリーコストの最適化、電動車両の大量生産へのスケールアップ、企業と消費者へのインセンティブ、法律規制、業界の統合およびコラボレーションです。

個別にみると、航空宇宙・自動車の電動化を成功させるには、

  • モデルベースの電気・電子システム開発環境、
  • 電気システムの堅牢なデジタルツイン、
  • デジタルスレッドで接続された開発ライフサイクルが必要です。

マイルストーンへのリスクを最小限に抑えながらイノベーションを導入できる、分野横断的な手法が求められます。そのためには、より早い段階により深く洞察して、より良い結果を得る必要があります。

たとえば、電気システム・アーキテクチャの設計を行う際に、電気システムを仮想で統合してエラーが発生する場所を把握できれば、それはアーキテクチャ構築の良い出発点となります。デジタルスレッドを使用して、これをネットワークや電気設計、配電システム、EWISなど、電気のさまざまな実装分野に転送することで、その設計意図を設計環境に統合することができます。次に、製造を始める前に仮想で統合してテストできます。設計で使用したデータベースと同じものを使って、製造と維持に必要なアーティファクトをすべて生成できるというメリットがあります。

仮想で統合とテストを行うことで自信 - リスクの逆の概念 - が持てるようになります。詳しくはこのウェビナーをご覧ください。

講演者の紹介

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア

ダグ・バーチキ

Integrated Electrical Systems(IES)、自動車/輸送担当シニアディレクター

ダグは、シーメンスのIES部門で自動車/輸送事業を率いています。シーメンスに入社する前は、矢崎総業で高度事業開発担当のディレクターを務め、市場、規制、経済指標を基に、グローバルな観点から製品と技術のトレンドを分析していました。地域ごとにバラバラな戦略ではなく、R&Dプロジェクト、リソース、投資を優先順位付けするためのグローバルなプロセスを確立して、新しいポートフォリオ開発を実現、サポートするビジネスモデルを構築しました。それ以前は、矢崎のゼネラルモーターズ事業部門のバイス・プレジデントとして、グローバルP&L、販売戦略、顧客関係全般を担当し、顧客を成功に導きました。ローレンス工科大学で自動車工学の修士号(MAE)を取得し、ウェイン州立大学で電気工学およびコンピューター・サイエンスの理学士号(BSEE)を取得しています。

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア

アンソニー・二コリ

航空宇宙/防衛担当シニア・ディレクター

アンソニーは、IES部門の航空宇宙事業担当リーダーとしてIESを拡張し、航空宇宙市場に寄与しています。以前はメンター・グラフィックスでテクニカル・セールスチームを率い、ボーイングを担当していました。メンター・グラフィックスには1999年に入社。IC物理検証ツールであるCalibreのマーケティング部門を率いた後、セールスチームに加わりました。20年近く防衛産業に携わり、電気光学・電気音響システムやビジネスを開発し、主に戦術ミサイル・カウンターメジャーや水中撮像の領域に取り組んできました。マサチューセッツ工科大学で電気工学の学士号と修士号を、ノースイースタン大学で経営学の修士号を取得しています。

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