オンデマンド・ウェビナー

車載HVACシステムのノイズ・シミュレーションの高度な技術を発表

HVACの気流によって生じるノイズをCFDベースのシミュレーションで早期に低減

おおよその視聴時間57 分

共有

車内の音響・熱性能を示したCFDシミュレーションのスクリーンショットと車内の3Dイメージ画像。

HVAC (暖房・換気・空調) システムは温度の快適性を確保する重要な役割を果たす一方で、その代償として不快な音響を引き起こすことがあります。特に電気自動車では、電気モーターが静かなため、不要なノイズが隠れず、HVACノイズがより聞こえやすくなります。車両に対する消費者の総合的な評価を高めるためには、車内の快適性、熱性能、音響のバランスをとることが不可欠です。

このウェビナーは、気流によって発生するノイズが乗員の音響快適性に与える影響について説明します。ノイズ源を正確に予測しながら、シミュレーション時間を短縮する方法について探ります。今すぐご登録ください。

ウェビナーの内容

最初のゲスト・スピーカーは、ステランティスのBinoj K. George氏です。車載HVACダクトのノイズについて実施した研究について発表します。この研究では、テストの測定結果とシミュレーション・データを迅速に比較するハイブリッド手法を取り入れています。設計判断がHVACダクトのノイズに及ぼす影響に注目するGeorge氏は、早期の音響解析手法を検討し、設計オプションによる影響を評価しながら、ノイズ源を正確に突き止める方法について紹介します。

3D空力音響学の専門家であるKorcan Kucukcoskun氏は、気流によって発生するノイズが車室内へどのように伝播するかについて主に解説します。摂動対流波動方程式をハイブリッドCFDとともに使用して、周波数ドメインで車室内の音場を効果的に予測する方法についても取り上げます。

主な内容

  • 車載HVACダクトの早期の音響解析手法を検討
  • シミュレーション結果をテストの測定結果と比較し、設計に関する知見を獲得
  • ハイブリッド数値流体力学 (CFD) 解析の利点を理解
  • 正確なノイズ源を特定しながら、効率的な設計探索を実施
  • HVACシステムから車内への気流によって生じるノイズの伝播を把握
  • ノイズ伝播を最小限に抑え、乗員の快適性を高めるための知見を獲得

講演者の紹介

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア

Fred Ross

流体・熱領域、自動車事業開発マネージャー

1989年に、数値流体力学の領域からキャリアを開始し、自動車アプリケーションにCFDを活用する方法を開拓してきました。さまざまなお客様と協働し、仮想パワートレイン・シミュレーション、車両熱管理、空力/熱快適性などの分野で幅広い経験があります。また、革新的なアイデアの市場投入期間とコストを削減するために、試験手法を変更、補完してデジタル開発をサポートしています。

Stellantis India

Binoj K George氏

HVAC CFDシミュレーション・エンジニア

火力発電工学の修士号取得。車室内気流/熱/空力音響CFDシミュレーションで5年の経験があります。現在は、Stellantis Automobilesに勤務しています。車載HVACシステムの空調構成部品の空力音響を専門としており、ダクト空力音響シミュレーション手法を開発しました。

シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア

Korcan Kucukcoskun

Simcenter 3Dソリューション製品マネージャー

空力音響学の博士号を取得し、3D音響シミュレーションで10年以上の経験を積んでいます。製品のモデリングとシミュレーションを正確に実行して、製品が生成するノイズや振動を抑制する方法を見つける支援をしています。

関連情報